ロケットニュース24より
「忠犬ハチ公」と言えば、日本人なら誰もが知っている感動ストーリー。飼い主が死去した後、東京・渋谷駅に何年間も通い続けた犬は、同駅のシンボルであり、最近はハリウッドの映画にもなった。
今回はインド版の忠犬ハチ公についてご紹介したい。海外のニュースサイトが報じているその犬は、飼い主が亡くなった後も……。その話と犬の写真は、世界中で感動を呼び起こしているようだ。
・インド南部の都市が舞台
舞台はインド南部の都市チェンナイ。2014年8月2日、この街に住む建設作業員のバスカー・シュリさんが、交通事故により帰らぬ人となった。まだ18歳という若さであった。
・お墓の側から動かない犬
後日、動物保護団体の職員が、まだ出来てそれほど時間が経っていないお墓の側でじっと佇んでいる犬を偶然にも発見。その時は何も思わなかったというのだが……。
それから数日後、職員が同じ場所を通りかかると、犬は変わらぬ姿勢のままじっとしているではないか。犬の健康状態はお世辞にも良好とは言えない。それどころか、空腹で飢えている様子。
見かねた職員が犬に水とビスケットを与えたものの、やはり犬はその場を動かない。職員によると、犬が涙を流しているように見えたのだとか。そこで、その職員と同じチームの同僚が地元の人に尋ねたところ……職員は犬が動かない理由を知ることになった。
・15日間飲まず食わずでお墓の側に
そこは、犬が5年間を一緒に過ごした飼い主のお墓、交通事故で亡くなったバスカー・シュリさんのお墓だったのだ。犬は15日間、飲まず食わずで、まるでお墓を守るかのように、じっとしていたという。
・母親と犬が再会
では、最終的にその犬はどうなったのか? 頑として動かなかった犬だが、職員が亡くなったシュリさんの母親にコンタクトを取り、お墓の前まで来てもらったことで一変する。
飼い主の母親の姿を見ると、犬は飛び跳ねたり顔を足元へ擦り付けたりして、家族と再会できたことを喜んだのだ。結局、犬は飼い主の母親により家へ連れて帰られることになった。
母親によると、亡くなったシュリさんはこの犬を大変可愛がっており、仕事先にも連れて行っていたらしい。そんな息子の形見のような犬が戻ってきたことを、母親は大変に喜んでいたようだ。
・ネット住民の反応
このニュースを耳にしたネット住民は、多くのコメントをニュースサイトのコメント欄や Twitter などに書き込んでいる。その一部をピックアップすると……
「これは泣ける!」
「今すぐ自分の愛犬を抱きしめたい」
「涙が溢れて途中から読めなくなった」
「だから犬はペットじゃなくて家族なんだよ」
「人間にできないことを犬はやるのだなあ」
「犬が人間と同じ様に感情を持っている証拠だ」
「この犬が家族のもとに帰ってよかった」
「今すぐ自分の愛犬を抱きしめたい」
「涙が溢れて途中から読めなくなった」
「だから犬はペットじゃなくて家族なんだよ」
「人間にできないことを犬はやるのだなあ」
「犬が人間と同じ様に感情を持っている証拠だ」
「この犬が家族のもとに帰ってよかった」
……などなど。感動したという内容のコメントが多く見られるようだ。
ちなみに、職員は母親が犬を連れて帰る時の情景を見て、こう語っている。
「母親が犬と一緒に歩いているのは、とても悲しい光景だった。だけど私は、彼らが再び巡り会ったことを喜ばしいと思っている。犬は母親の悲しみを癒す助けになるだろう。こんな時に犬は驚くほど力になるんだ」と。