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Channel: 動物との共存を目指して
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《動物からうつる感染症》 猫・犬・鳥…触れたら手洗い徹底

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朝日新聞より
 
 
 
 
【土肥修一】 動物にかまれたり、ひっかかれたりすることでうつる病気があります。動物のフンも原因になります。放っておくと重症化することがあるので、見逃さずに早めに受診することが必要です。
 
イラスト:ALTタグ拡大動物からうつる感染症に注意ト(拡大表示リンク有り)
 埼玉医科大の前崎繁文教授(感染症科・感染制御科)は「室内で動物を飼うケースが増え、以前に比べると動物とふれ合う機会が多くなっています。感染のリスクは高まっています」と指摘する。
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動物から人にうつる病気は、「人獣共通感染症」や「動物由来感染症」と呼ばれる。患者が多いのは、身近な猫や犬から感染する猫ひっかき病やパスツレラ症、カプノサイトファーガ感染症だ。
いずれも原因は、猫や犬の口や爪の中にいる細菌。かまれるだけでなく、口をぺろぺろとなめられてもうつる可能性がある。猫は犬よりも爪が長く、引っかかれると体の奥まで細菌が入りやすい。

 猫や犬以外で代表的なのは、鳥からうつるオウム病。インコやハトなどのフンに含まれるオウム病クラミジアという微生物が原因で、乾燥して粉々になったフンを吸い込むことで感染する。

 鳥を飼っている家や施設で起こることが多いが、飼っていなくても起きないとはいえない。2月に入所者らがオウム病に感染した川崎市の社会福祉施設の場合、換気扇の外側にハトが巣をつくり、そこにあったフンが室内に舞い込んだのが原因と考えられている。
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 カメや蛇など爬虫(はちゅう)類も要注意だ。食中毒で知られるサルモネラ菌を持っていることが多い。触れた手をよく洗わずにいると、口に入ってしまうことがある。

 これらの感染症は自然に治ることが多く、抗生剤も効く。ただ、症状が発熱やせきなど、かぜと似ているため、動物からうつったと気づきにくく、治療が遅れてしまいがちだ。
 「中には肺炎や敗血症、髄膜炎を起こすものもある。病院に行ったら動物に触れたことを医師に伝えるようにしてほしい」と前崎さん。健康な人はそれほど心配する必要はないが、免疫力が落ちている高齢者や持病がある人などは特に注意が必要だ。「続きはログイン・ご購入後に読めます」
 
 
 
 
 
 

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