ライフハッカーより
出勤するたびに「心から歓迎されている」と感じられたとしたら、どんな気分がするでしょう。
うれしいことに、レッドカーペットを敷いたりしなくても、フワフワの友だちがいるだけでこれは叶えることができるのです。私の会社にはペットに対して友好的な方針があり、これは大きな成功をおさめています。訪問客はより快適な気持ちになり、親しみやすい文化を感じることができ、従業員はやる気が上がるだけでなく、ストレスも緩和されるという効果があるのです。
企業として寛容な文化を作り上げ、従業員が情熱を注ぐことのできるもの── つまり従業員のペットと業務を組み合わせることで就職希望者を増やし、従業員を定着させることができます。
プロフェッショナルと犬への愛
アメリカペット製品製造協会の調査によると、アメリカの事業者17%が現在、職場にペットを連れてくることを許しており、その数は増え続けています。職場でのペットが増えるに従い、以下のような利点も生まれてきます。
1.「フワフワの手錠」という要素
犬を同伴することを認めている企業では常習的な欠勤率が低く、従業員の定着率が高い。これは、米国動物愛護協会のカリフォルニア州局長、Jennifer Fearig氏の呼ぶところの「フワフワの手錠」です。
2. 従業員のやる気の改善
あなたも経験したことがあるかもしれませんが、動物が身近にいるだけで不思議と幸福な気持ちになるものです。最近の調査ではその幸福感の根拠が解明され、犬を見ているだけでオキシトシンというハッピーな気持ちにしてくれるホルモンの量が増加するということがわかりました。犬のオーナーも鬱になりにくいことがわかっています。実際、ペットの世話をすることは、薬よりも鬱状態への効果を発揮するのです。
3. ストレスレベルの低下
アメリカ疾病予防管理センターによると、動物のエキスパートの多くがペットは血圧とコレステロール値を下げる効果があり、運動や人と関わる機会を増やしてくれると報告しています。また、ニューヨーク州立大学バッファロー校で行われたさまざまな検査では最近、ペットが日々のストレスを削減してくれるということを証明しています。
フワフワの友だちの出勤準備をする
ちょうど、自分の家に新しいペットを迎えるときと同様に、ペットを会社に連れて来る時にも適切な準備をする必要があります。フワフワの仲間を迎え入れるにあたって以下の準備をしましょう。
1. アレルギーや恐怖症を持った人に配慮する
時折、ペットの毛にはアレルギーがなくても、フケや唾液に対するアレルギーがあるという人がいます。防止策として、犬を連れてくる従業員に日常的にペットを入浴させ、アレルギーを持った従業員から遠ざけるようにしましょう。また、犬が攻撃性を見せた場合にはすぐに職場から連れ出しましょう。ペットの飼い主はペットが原因の怪我や損失に対して法的な責任があります。
保険会社に職場に犬がいるときの賠償責任も含まれているかどうかを確認しましょう。また、犬に対する恐怖症を持った人には、職場をドッグプルーフにすることができます。赤ちゃん用のゲートで自分で犬のプレイサークルを作って、犬を自分の側に置くようにします。
2. 同僚やビルの管理会社のこと考える
あなたがオフィスを借りているのであれば、ペットを職場に入れることに関してビルの管理会社や大家からの許可が必要な場合があります。また、私の職場では、従業員と経営陣に犬が来ることを喚起するための「注意」方針があります。従業員が新たな犬のメンバーを職場に連れてきたいという場合には、前もって他の従業員に宛ててメールで知らせるというものです。このプロセスで従業員がみんな責任を持ち、出勤した時の状態を予測できるため、安心することができます。
3. 不測の事態を予測する
もっとも従順な犬でも慣れない環境では予測不可能な行動をすることがあります。犬が環境の変化に対応しやすくするように、第1週目には半日出勤にさせましょう。また、ペットの縄張り意識をむき出しにさせないために、飼い主の側に置いた犬小屋やペット限定エリアのように、犬がそれぞれリラックスし、安心できるようなスペースを確保しましょう。
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雇用主としては、従業員の関与度、満足度、定着度を上げるのは、ずっと続く戦いのようなものかもしれません。しかし、「フワフワの手錠」という取り組みを用いることで、犬も含めた皆が満足する結果を得ることができます。社内のやる気レベルが急上昇するよう、従業員のペット同伴を考慮してみてはいかがでしょうか。
Veer Gidwaney(訳:Conyac)
Photo by Shutterstock.
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