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Channel: 動物との共存を目指して
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野生動物違法に販売・・・アカゲザル、キョン、ハッカン、ハクビシン、アカオオカミなど食用に=雲南

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ベトナムやラオスとの国境地帯である雲南省内で、野生動物が違法に売られていたとされる県で、現地当局は26日、取り締まりを実施したと発表した。食用として売られていたという。「(中国の)公務員が公用車で乗り付け、野生動物を買っていたのでは」とされる点については、公務員が公用車で乗り付けたのは事実だが、違法に売られていた野生動物や野生動物の肉を買っていた事実はなかったと表明した。中国新聞社が報じた。  
 
 
野生動物の売買が指摘されたのは、雲南省南部のプーアル市(解説参照)江城ハニ族自治県。ベトナムやラオスとの小規模貿易のための商品の集積拠点で、野生動物を売ったり、調理して食べさせる店舗があったという。 現地の共産党および政府当局が取り締まりを実施したところ、53店舗のうち8店舗で、取り引きが禁止または規制されている野生動物を扱っていた。  アカゲザル、キョン、鳥類・キジ科のハッカン、ハクビシン、ヤマアラシ、アカオオカミ、タケネズミスローロリス、ベッコウムツアシガメなど、絶滅の恐れがあるとして保護の対象になっている動物も扱われていた  当局は、生きている動物以外に、加工物(肉類など)74.4キログラムを押収した。  これまでに、「23日に、『中国漁政』と書かれた公用車などが現場に乗り付けていた」などとする報道があり、「公務員が野生動物や肉を買っていたのでは」などの疑惑が出た。現地当局は、公用車の使用状況を調査した結果、23日には3台が現場を訪れていたと表明。  しかし、建設現場や農家の状況、国境地帯の規則にかんする広報活動で現地に乗り入れたのであり、公用車の使用規則に合致しており、野生動物を購入したり食べたりした事実はなかったと説明した。
 
 
 
********** ◆解説◆  プーアル市は雲南省南部にある市(地級市)。漢字では「プー」が「普」、「アル」はさんずいに「耳」。  1949年の中華人民共和国成立から寧アル専区、プーアル専区、思茅専区、思茅地区など行政組織としてはしばしば変更された。2003年には思茅市となり、07年にはプーアル市と改称された。  プーアル市は発酵茶として知られるプーアル茶の中心的産地。プーアル茶は長年にわたり貯蔵された「ビンテージ物」には高値がつくことが多いため、1990年代からは投機の対象となって価格が乱高下することがある。(編集担当:如月隼人)

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