日本海新聞より
鳥取県警は11日、鳥取市のコカ・コーラウエストスポーツパークで、来年1年間嘱託する警察犬と指導手を選ぶ審査会を開いた。21匹と10人が挑戦し、日頃の鍛錬の成果を披露した。「足跡追及」の審査に臨むゴールデンレトリバーと宮本さん=11日、鳥取市のコカ・コーラウエストスポーツパーク
審査は、犬の服重度や指導手の熟練度を見る「服従」、犯人のにおいのついた布を識別する「臭気選別」、犯人の歩行経路を追う「足跡追及」の3種類。シェパードやラブラドルレトリバーが多くを占めたが、4年目を目指すトイ・プードルのカリンとフーガら小型犬や近年少ないゴールデンレトリバーも挑戦した。
訓練士として40年以上の経歴を持つ鳥取市雲山の宮本清和さん(62)は「訓練は遊びの延長でしないといけない。犬を前向きにさせてあげることが大切」と話し、県警鑑識課の谷村明彦課長は「よく訓練されている優秀な犬と指導手さんがたくさんいた。活躍できるはず」と期待した。
県警によると、ことしは10月末までに嘱託警察犬が16回出動。行方不明事案が15件、犯罪捜査1件で、3月には大山町で行方不明者を発見している。