苫小牧民報社さんより
子どもたちに生き物について話す加藤代表
むかわ町の仁和小学校で11月28日、伊達市のNPO法人いきものいんく・加藤康大代表を講師とした「いきものの学習」が行われ、児童12人が生き物同士のつながりや外来生物の問題について理解を深めた。
理科や生活科の教科書に出てくる自然や生き物の不思議、面白さを学習する取り組み。穂別地区生徒指導連絡協議会の公開研究会で来町していた加藤代表を迎えた。
加藤代表はヘビが激減すれば、ネズミが増えるといったことを例に「自然の中の動物は食べたり、食べられたりしながらバランスを取り合って生きている」と言い「その大事なつながりを壊しているのが人間」と述べた。
この後、もともとは居なかった場所に、現在生息しているカブトムシやウチダザリガニ、アライグマ、マングースなどについて解説。「食べるためや、ペットにするため、他の動物を駆除するためなど、人間はいろいろな理由でいろいろな動物をよそから連れてきて、必要なくなったら殺すということをしている」と語った。
この上で外来生物を増やさない三つのルール「入れない、捨てない、広げない」を強調。加えて「正しいことを家の人にもどんどん話すことで、かわいそうな外来生物は少しずつ減っていくのでは」と、子どもたちに「伝える」ことの重要さも説いていた。