中日新聞 WEBより
29日に開所式を迎える豊田市動物愛護センター=同市の鞍ケ池公園で |
豊田市内で保護された犬や猫を収容する「豊田市動物愛護センター」が四月、
同市矢並町の鞍ケ池公園内にオープンする。新たな飼い主に犬猫を託す譲渡会を定期開催し、殺処分減を目指す。
公園の休憩所だった鉄骨平屋の「くつろぎ館」を六千六百万円かけて改修。五百十平方メートルの広さがあり、保護直後に病気の有無を調べる検疫室や犬猫それぞれの保護室、譲渡会の場となる多目的ホールなどを備える。
これまで市は市衛生試験所の一室に犬猫を収容していたが広さ六畳と狭く、計十匹前後しか収容できないのが課題だった。センターでは犬二十匹、猫三十匹まで収容できる。
保護した犬猫の健康状態を調べる検疫室=豊田市の鞍ケ池公園で |
譲渡会は犬猫それぞれ月二回開催し、引き取り希望者に健康な犬猫と触れ合ってもらう。責任を持って飼えるかをセンターが確認した上で譲渡する。
市保健衛生課によると、二〇一三年度は六百十九匹の犬猫が保護され、75%の四百六十二匹が譲渡先がなく殺処分された。担当者は「家族連れなどで気軽にセンターへ寄ってもらい、譲渡につなげていきたい」と話す。
オープンに先立ち二十九日午前十時から開所式があり、施設内を見学できる。譲渡会の日程は市ホームページで随時案内する。
(河北彬光)