ロイターより
[6日 ロイター] - 米ワイオミング州北西部のグランドティートン国立公園内でヘラジカの猟期中にクマの一種のグリズリーを殺すことを認める政府の方針は絶滅危惧種を保護する法律に違反しているとして、野生動物愛護団体がオバマ政権を提訴した。
愛護団体は、地裁に提出した訴状で、現状では地域全体で殺すことが許可されているグリズリーの数と合わせると、年間65頭の雌を殺せることになり、政府当局が指定している制限の3倍に達すると指摘している。
グリズリーは1975年に絶滅危惧種に指定されたが、グランドティートンでは猟期にグリズリーがヘラジカを襲うことが多く、2012年にハンターがグリズリー1頭を射殺。これを受け、政府は13年、7年の期限付きでグリズリーを殺すことを許可した。