産経ニュースより
2015.5.5 11:21更新
【カトマンズ=天野健作】ネパール大地震は5日、発生から10日たち、各国から集まった救出チームが続々と引き上げ帰国している。今後は長期的な支援が必要とされるが、国外から送られた救援物資が税関手続の遅れで空港で滞っており、国連がネパール政府に早期の物資の通過を要請している。
同政府によると、集まった救出チームは34カ国で、内訳は、インド約1千人、中国約370人、イスラエル約300人、米国約100人、ロシア約90人など。ネパール内務省のサガル・マニ・パラジュリ計画監督局長は「10日もたち、あきらめてはいないが、生存者がいるとの望みは薄い。大半の救出活動を完了させ、次は復興の段階に入る。残る救出は自国のチームで行える」と話し、外国の救出チームの帰国準備を手伝っているという。
日本も約70人と捜索犬4匹による国際緊急援助隊を編成し4月28日から救出活動を展開している。
各国が帰国する中、日本のチームはネパール政府から必要とされており、団長を務める外務省の小林成信・国際緊急援助官は「要請がある限りは活動を続ける」と強調。ただ疲労の色は濃く、捜索犬が暑さとストレスで元気がなくなり、点滴を受けるほどだったという。
一
方で、山村地域の被災地では、救援物資が届かない取り残された集落も多数ある。ネパール政府はテントや防水シートに限って関税を免除する措置を講じたが、国連は全ての救援物資に拡大するよう求めていた。
転載以上------------------------------------------
★以下のようにこちらの災害犬捜索は終了しています。
【ネパール地震緊急募金のお願い】災害救助犬エイトとQ、隊員が全員無事帰国いたしました。日本レスキュー協会さん
◆こちら記事の国際緊急援助隊JICA HPより
ネパール連邦民主共和国における地震被害に対する国際緊急援助隊(活動報告1)
報告1)
2015年5月1日
4月25日(土)にネパール連邦民主共和国で発生したマグニチュード7.8の大地震により、首都カトマンズを含む広い範囲で甚大な被害が生じています。JICAはネパール政府からの要請に基づき4月26日に救助チームを、28日には医療チームを現地に向けて派遣しました。
1. 救助チームの活動の様子
国際緊急援助隊救助チームは28日に現地入りした後、即、地元の軍や警察を支援する形で救助活動を開始、世界遺産にも登録されているカトマンズ市内の旧王宮(ハマヌン・ドガ)近辺のクリシュマナンディール寺院で懸命の捜索救助活動を実施しました。活動中、一名の要救助者を発見しましたが、その後、死亡が確認されました。地元の軍とも協議し、30日、このサイトでの捜索活動を終了しました。
また、ネパール軍からの要請で、JDR救助チームの構造専門家が旧王宮建築物の耐震性を評価しました。
30日以降、日本の救助チームは古都バクタプルが活動地として割り当てられ、救助犬も導入して捜索活動を実施中です。
2. 医療チームの活動の様子
28日に日本を出発した医療チームは29日中にカトマンズに到着し、直ちにネパール政府、国際機関等と現地の医療ニーズ、活動地域等について協議を行いました。今回派遣された日本の医療チームは、従来の基本的な診療に加え手術、透析などの高度な医療ニーズを満たせる機能を有するチームであり、ネパール政府から高い期待を寄せられています。
30日には首都カトマンズの病院でチームの医師、看護師が手術支援を行いました。また、カトマンズの北東に位置するシンドバルチョーク郡のバラビセ村の医療ニーズが高いとの情報から、ネパール政府からの依頼に基づきチームの一部が同地域に向かい現地の状況を確認しています。
今後、医療チームはネパール政府等と協力しつつ、地方を含む医療ニーズの高い地域で本格的な活動を開始していきます。
3. その他
JICAは医療チーム、救助チームの派遣に加え、約2,500万円相当の物資供与を実施しています。
1. 救助チームの活動の様子
国際緊急援助隊救助チームは28日に現地入りした後、即、地元の軍や警察を支援する形で救助活動を開始、世界遺産にも登録されているカトマンズ市内の旧王宮(ハマヌン・ドガ)近辺のクリシュマナンディール寺院で懸命の捜索救助活動を実施しました。活動中、一名の要救助者を発見しましたが、その後、死亡が確認されました。地元の軍とも協議し、30日、このサイトでの捜索活動を終了しました。
また、ネパール軍からの要請で、JDR救助チームの構造専門家が旧王宮建築物の耐震性を評価しました。
30日以降、日本の救助チームは古都バクタプルが活動地として割り当てられ、救助犬も導入して捜索活動を実施中です。
2. 医療チームの活動の様子
28日に日本を出発した医療チームは29日中にカトマンズに到着し、直ちにネパール政府、国際機関等と現地の医療ニーズ、活動地域等について協議を行いました。今回派遣された日本の医療チームは、従来の基本的な診療に加え手術、透析などの高度な医療ニーズを満たせる機能を有するチームであり、ネパール政府から高い期待を寄せられています。
30日には首都カトマンズの病院でチームの医師、看護師が手術支援を行いました。また、カトマンズの北東に位置するシンドバルチョーク郡のバラビセ村の医療ニーズが高いとの情報から、ネパール政府からの依頼に基づきチームの一部が同地域に向かい現地の状況を確認しています。
今後、医療チームはネパール政府等と協力しつつ、地方を含む医療ニーズの高い地域で本格的な活動を開始していきます。
3. その他
JICAは医療チーム、救助チームの派遣に加え、約2,500万円相当の物資供与を実施しています。