スポットライトより
「子ギツネを助けて!」保護しなければ確実に死んでしまう!人間が捨てたゴミによって死に直面した子ギツネを救う動物レスキュー
子ギツネを助けて!
イギリス・イーストサセックス州で住民が、頭が何かの容器にすっぽりはまってしまった状態で走り回っている小さな子ギツネを発見しました。住民はこの様子を撮影し、Wildlife Rescue and Animal Service(野生生物と動物のレスキュー)に助けを求めました。
子ギツネの頭にはプラスチック製らしい容器がすっぽりとはまってしまっています。映像を見たレスキュー隊はすぐに出動。子ギツネを保護するためにやぶの中などを捜索しましたがなかなか見つかりません。やぶが動くのを見てやっと子ギツネを発見できました。
「子ギツネはすでに飢えて脱水状態になっていたでしょうし、呼吸困難に陥る可能性も高く、保護をあきらめたくありませんでした。」とメンバーのキャサリン・マーティンさんは語っています。
ようやく保護された子ギツネですが、プラスチックの容器はすっかり子ギツネの頭にはまってしまっており、容器を切るしか子ギツネを助けられない状態でした。しかもかなり固い容器だったので、子ギツネを傷つけないように取り去るのがかなり難しかったそうです。
格闘の末、無事にプラスチック容器は外れたものの、子ギツネの首は傷ついており、そこにハエの卵とウジがたかっている状態で悪臭を放っていました。
格闘の末、無事にプラスチック容器は外れたものの、子ギツネの首は傷ついており、そこにハエの卵とウジがたかっている状態で悪臭を放っていました。
幸いにも子ギツネのケガは深刻ではなく、子ギツネの家族が保護された場所の近くにいることが確認できたので、5月27日に無事に森に返すことができたそうです。元気に帰っていく姿に、ちょっと胸が熱くなりました。
首が赤くなっています。
子ギツネは元気に帰っていきました。
下の写真は、実際に子ギツネの頭にはまってしまっていたプラスチック容器です。中に何かついていて、頭を入れてしまったのでしょう。
人間が捨てたゴミがこうして動物たちの命を奪ってしまうことは多々あります。これはあってはならない犠牲です。同じ地球に住む生物の一つとして私たち人間も他の生き物を思いやる気持ち、大切にする気持ちを持つことが大切だと思います。
人間が捨てたゴミがこうして動物たちの命を奪ってしまうことは多々あります。これはあってはならない犠牲です。同じ地球に住む生物の一つとして私たち人間も他の生き物を思いやる気持ち、大切にする気持ちを持つことが大切だと思います。
子ギツネを救うために活躍したEast Sussex Wildlife Rescue and Animal Service (WRAS)ーイーストサセックス 野生動物と動物のレスキューは何とボランティア団体。主に野生動物のレスキューを行っていて、無料で行ってくれるのです! 救助に当たっている人はボランティアで、費用は寄附でまかなわれているのです。
日本では住民の通報を受けて野生動物の保護をする活動を行っているボランティアは聞いたことがありません。行政でさえもなかなかやってくれません。このような活動を寄付金で運営出来ているところが、動物愛護の水準が高い国であることを実感させます。
日本では住民の通報を受けて野生動物の保護をする活動を行っているボランティアは聞いたことがありません。行政でさえもなかなかやってくれません。このような活動を寄付金で運営出来ているところが、動物愛護の水準が高い国であることを実感させます。