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口永良部 被災の子猫死ぬ 帰島中に救出むなしく、飼い主涙

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西日本新聞より





口永良部 被災の子猫死ぬ 帰島中に救出むなしく、飼い主涙 


 口永良部(くちのえらぶ)島(鹿児島県屋久島町)の爆発的噴火では、過去の経験が生かされ死者は一人も出なかったが、その陰でひっそりと命を閉じた1匹の子猫がいる。屋久島の避難所に身を寄せる男性(37)の雄の飼い猫「福」=写真=だ。6月1日の一時帰島で救出されたものの、突然、1カ月余りの短い命を終えた。男性は「あんなに元気だったのに…」とやるせない思いを抱えている。
 

福は、4月下旬に口永良部島の知人宅の押し入れに野良猫が産み付けたという。かわいそうに感じた男性が知人から譲り受け、世話をするようになった。
 

新岳が噴火した5月29日、男性は歯の治療で鹿児島市にいた。屋久島に避難した家族から「福は置いてきた」と聞いた。毎晩、同じ布団にくるまった仲。深夜に何度も目が覚め、いるはずのない福の姿を探した。
 

月1日、消防団などの一時帰島で福は無事救出され、避難所の男性の元に届けられた。「本当にうれしかった」。男性は親類宅に福を預け仕事が終わると毎晩、足を運んだ。下痢をしていたので8日に獣医師に診てもらったが、ミルクもよく飲み異常はなかった。ところが、9日午後、突然、福は息を引き取った。
 

「みんなに幸福を呼びますように。そんな思いを込めて福と名付けた。たくさんの幸せをありがとう」。そう言うと男性の顔は涙でくしゃくしゃになった。避難生活が長引く中、喪失感という負担がまた一つ増えた。



★救出されたのに・・・
福ちゃんの冥福をお祈りいたします。


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