大分合同新聞社より 大分プレス
不明の姉弟を保護４人と警察犬１匹に感謝状
感謝状を受け取った（前列左から）足立明弘さん、佐和子さん、岩崎通子さん、吉田寿男さん、警察犬ベラ号＝１４日、大分中央署
２日に大分市内の自宅を出て行方不明になった小学生の姉弟を捜索し発見、保護に貢献したとして大分中央署は１４日、４人と警察犬１匹に感謝状を贈った。
郷司友三郎署長が感謝状を手渡し「寒い夜だったので、発見が遅れれば大変なことになっていた」と謝辞を述べた。
２人の発見に貢献したのは▽大分市下郡、自営業足立明弘さん（５２）▽足立さんの妻でパート従業員佐和子さん（５２）▽隣家にいた福岡市博多区、デパート店員岩崎通子さん（５４）▽大分市角子原、警察犬指導士吉田寿男さん（７７）―の４人と警察犬ベラ号。
同署によると、２日午後８時２０分ごろ、足立さん夫婦と岩崎さんから「家の裏側の山に子どもが入るのを見た、子どもの声も聞こえる」と通報があった。３人は署員と一緒に捜索、約１時間後に山中で小学２年の男児を発見。行方不明の届け出があった姉弟の弟と判明したため、ベラ号も投入して捜したところ、同１１時４０分ごろ、小学６年の姉も見つかった。
「切り立った箇所も多い山中。とにかく見つかってほっとした」と足立さん夫婦。岩崎さんは「温かい飲み物を渡すと、ありがとうと笑顔を見せてくれたのがうれしかった」と振り返った。
吉田さんは「女の子は衰弱していた。助けられてよかった」と話した。