福島民友より
震災後に死んだ家畜の霊を弔った慰霊祭=10日、浪江町立野 |
東京電力福島第1原発事故に伴い避難指示区域となった浪江町に取り残されて死んだ乳牛約200頭の慰霊祭が10日、同町立野の酪農家佐藤克芳さん(66)の牛舎わきで行われた。震災後、双葉郡内で家畜の慰霊祭を行ったのは初めて。
県酪農業協同組合浜支所浪江支部の主催。震災前、同支部の酪農家6戸は乳牛約200頭を飼育していたが、原発事故による避難で世話ができなくなり、牛舎につないだまま残した。多くの乳牛が餓死した。
震災から3年を期に、乳牛を供養しようと慰霊祭を行った。同支部の酪農家や家族ら12人が参列し、佐藤さん方に建立されていた牛魂碑前で霊を弔った。
同町を含む警戒区域内では牛約3500頭が飼育されていたが、多くが餓死したりした。
(2014年3月11日 福島民友トピックス)
(2014年3月11日 福島民友トピックス)