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愛を表現する方法はひとつではない。そして “愛を語るのに言葉はいらない” を体現するかのごとく、耳が聴こえないワンちゃんとコミュニケーションを取るため、手話を教えた女性のストーリーが感動を呼んでいる。そしてワンちゃんは、ある特別な家族に引き取られることになったのである。

・耳が聞こえない犬が保護される

3カ月前、米ネブラスカ州の動物シェルターに保護された3歳の雑種ロージーは耳が聴こえない。シェルターでボランティアとして働くトレイシーさんは、話しかけても名前を呼んでも、何故ロージーが全く反応しないのか最初分からなかった。そして、しばらくして耳が聴こえないことに気づいた彼女は、ロージーに手話を教えることにしたのである。

・手話を覚えて活発な犬に変身

トレイシーさんは、まず “いい子だね” を意味する親指を立てるサインを教えた。次第にサインの意味を理解するようになったロージーは、徐々に「お手、お座り、待て、外に出て、散歩」といった基本の手話を覚えていったのだ。
いつも怯えた様子で、無音の世界で誰ともコミュニケートできず、3年間も犬らしい生活を送れずにいたロージー。しかし、手話を覚えて人間と意思の疎通ができるようになったことで、すっかり活発になったという。

・人間の手話も教えたいという新しい飼い主

そんななかロージーに、「耳が聴こえない犬を飼いたい」というシドニーさんという人物が現れたのだ。実は彼女も聴覚障害をもつため、気持ちが分かり合えて手話で通じ合えるとの理由から、耳が聴こえない犬をずっと飼いたいと思っていたという。
「人間の手話をロージーにも教えたい。ロージーは賢いのですぐに覚えると思います」と顔をほころばせるシドニーさん。特別な犬がスペシャルな家族に飼われることになり、感動のハッピーエンドを迎えることができたのだ。
同じ言語を話す人間同士でも分かり合えないことが多々あるというのに、やはり人間と犬の絆の深さには胸が打たれるものがある。ロージーには手話をたくさん覚えて、意思の疎通ができなかった3年間を取り戻してほしいと思う。
参照元:YouTubeHuffington Post(英語)
執筆:Nekolas
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▼ロージーに手話を教えるトレイシーさん
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▼トレイシーさんにすっかり懐いているロージー
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