緊迫の沖縄・辺野古沖にジュゴンの姿
沖縄県名護市辺野古の東方約5キロの沖合を泳ぐジュゴンとみられる海獣(共同)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古の東方約5キロの沖合で17日、人魚伝説のモデルとされ、絶滅の恐れが極めて高いジュゴンとみられる海獣の姿を共同通信記者がヘリコプターで上空から確認した。辺野古の生態系に詳しい日本自然保護協会の安部真理子さんは「ジュゴンで間違いないだろう」と語った。ジュゴンが泳ぐ海域からわずか数キロの辺野古沿岸部は、対照的に緊迫した雰囲気。この日は、海底ボーリング調査に使う台船を海上に設置し、海底調査に着手した。
◆ジュゴン 海牛目ジュゴン科の哺乳類で、ゾウと共通の祖先を持つ。体長2~3メートルで体重250~400キロ。数分ごとに呼吸のため水面に顔を出す。聴覚は人間の8倍といわれる。南太平洋からインド洋の熱帯・亜熱帯海域に生息し、沖縄が北限。
[2014年8月18日9時16分 紙面から]
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毎日新聞より
スパット台船を使用し、ボーリング調査が始まった辺野古沿岸=18日午前11時20分ごろ、名護市辺野古(沖縄タイムス)