朝日新聞デジタルより
↑動画有り
サンゴの群集は、様々な魚たちのすみかとなり、湾に注ぐ河口にはマングローブ林や干潟が続く。多様な命の宝庫だ。
「他の海とはちょっと違ってユニーク。湾の内側が深く、地形が変化に富むから、様々な生き物がいるんです」。地元で生まれ育った西平伸さん(56)は、若手の生物研究者ら10人ほどが集まるダイビングチーム「すなっくスナフキン」の代表。
大浦川河口のマングローブ林など地上も含む大浦湾全体の生き物を調査し、日本各地で写真展を開いてきた。webサイトで動画を発表したり、研究成果を冊子にまとめて市内の小中学校に配ったり。自然の魅力を発信し続けている。
生物調査では新種を次々と発見。メンバーの1人、琉球大学博士研究員の藤井琢磨さん(27)も昨年、湾内の海底で新種のカニを発見した。西平さんへの敬愛を込め「ニシヒラトゲコブシ」と命名。「伸さんから自然を楽しむ姿勢を学んだ。先生であり親友です」と話す。