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「宿題見てくれる」「心のケアも」住民支える正義の味方!ウルトラ警察隊

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産経新聞より
 
 
 
「宿題見てくれる」「心のケアも」住民支える正義の味方!ウルトラ警察隊
 
 
 
「何されてるんですか?」

 福島県飯舘村での取材前に車を止めて人を待っていたところ、警察官から声をかけられた。車を止めていただけだったので特に不審な点はなかったと思う。しかし、避難が続いている飯舘村では、住民はいなくても立ち入りは誰でもできるため、警戒は厳しいにこしたことはない。警察官によるこうした積極的な職務質問やパトロールのおかげで飯舘村の安全が守られているのだと感じた。

 飯舘村に行くと、パトカーの姿をよく見かける。福島県警だけではなく他県の名前が書いたパトカーを見かけることもある。震災後から福島県には全国の警察官が応援に入っている。

 中でも、原発事故対応や復興に向けた任務に専念する特別出向の部隊「ウルトラ警察隊」には、全国22都道府県の警察官255人が所属している。行方不明者の捜索や避難区域などの警ら、境界の検問、仮設住宅の巡回などさまざまな任務にあたっている。

 市民に親しみをもってもらおうと「遠くの星から地球を守るためにやって来たウルトラマン」をイメージして「ウルトラ」をチームの愛称にしたという。

 2月26日には仮設住宅に住む飯舘村の住民らが普段のお礼の気持ちを伝えようと、福島署を訪れ記念品や花束を贈呈し、意見交換会も開かれた。

 ウルトラ警察隊に感謝を伝えようと提案したのは、旧松川小仮設住宅の管理人、佐野小百合さんだ。佐野さんは「年度末に地元に戻る方もいると聞いたのでその前にぜひお礼の気持ちを伝えたいと思ったんです。仮設に警察官のかたが来てくださると本当に心強い。毎回同じ人が来てくれるので孫もなついていますし、皆さんには本当に感謝しています」と話した。

 隊員らは毎日、仮設住宅の見回りを行っており、とくに毎週水曜日は仮設住宅の談話室などで住民と交流する時間をつくっている。子供と一緒に遊んだり、宿題を見てあげたりすることもあるという。ほかにも防犯講話や寸劇なども定期的に行っており、住民の大きな心の支えとなっている。

 仮設住宅に取材に行くと、パトロール中の警察官に会うことも多い。

 旧飯野小仮設住宅の自治会長、浅野芳輝さんは避難中の村をパトロールする「見回り隊」に入っており、「峠を越えて村に行くと明かりもなくとても寂しい。パトロール中も誰もいないので心細く感じることがある。そんなときにウルトラ警察隊の方々やパトカーの姿を見るとほっとする」と打ち明けた。

 別の女性は、当初はパトカーや制服姿の警察官に慣れなかったが、多い日では1日2回も来てくれることもあり、徐々に親近感が増していったと話した。その上で、「仮設はとても優遇されていると思い、借り上げ住宅に避難されている方に申し訳ないという気持ちになります。学校や借り上げ住宅の自治会などにも来てくださるとありがたいです」と話した。

 意見交換会に参加した人の中からは2月の大雪の中でも活動していた隊員へのねぎらいの言葉もあった。

 山田憲署長は「飯舘村出身の隊員もおり、警察官の家族の中にも被災された方がいらっしゃいます。とても人ごとではなく、今後もがんばっていきたい」と話した。

 年度末に元の所属の県警などに戻る警察官もいるが、来年度もウルトラ警察隊の活動は続くという。「心のケアにもなっている」「来てくれると笑顔になれる」という声を聞き、警察官という枠を超えて住民らと交流を重ねていることを感じた。3年あまりの間、地道に支えてくれている方々がいることへの感謝の気持ちでいっぱいになった。(大渡美咲)
 
 
 
 
★餌やりさんにも犬猫たちにも親切にしてあげてくださいね。
住民がしなくてはならないことを代わりにやってくれているのですから。
お願いしますね。

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